お知らせ

高齢者に限らず、若い人まで『腰が痛い』と悩んでいる人がいます。

現代病ともいえる腰痛の原因には様々なものがあり、それぞれの原因に応じた処置を採る必要があります。

腰痛の主な原因には以下の４つが挙げられます。

1．腰の骨や筋肉組織の疲弊
2．神経の障害
3．ストレスなどの心理的要因
4．内臓の病気

 

 

日常生活から起きる腰痛

日常生活の中で起きる腰痛の中で最も多いのが、「腰の骨や筋肉組織の疲弊」です。

特に、腰椎を支えている腰回りの筋力が低下すると、骨や関節への大きな負荷に繋がり、

骨や関節の疲弊や変形を引き起こします。それが腰痛を招く原因になっています。

例えば、以下があると筋力が低下します。

1）重い荷物を運び続けていると、腰への負担が蓄積され、筋肉疲労を起こします。

2）経年の過度な運動によって、筋肉が疲弊します。

ちなみに、行動だけが腰へ負荷を与えているわけではありません。

例えば、事務作業における悪い姿勢によって腰の部分から曲がる「腰猫背」になると、

腰の筋肉に大きな負荷がかかります。

また、暴飲暴食によってお腹が出ると、

筋肉が腰の緩やかなS字カーブを保てなくなり、腰痛の原因になります。

なお、骨盤を支え、股関節の動きを制御する筋肉に「大腿四頭筋」や「ハムストリングス」があります。

これらの太ももの筋肉が疲労したり、衰えたりして柔軟性を欠くと、腰痛の原因になります。

 

 

医療機関による腰痛の改善

医療機関による腰痛の改善は以下の手順で行われます。

 

１．診断

1）問診：患者からヒアリングを行います。

2）理学検査：視診、打診、触診などで腰部の状態を検査します。

3）神経検査：体の反応から、神経の異常の有無を検査します。

 

1）問診

患者から得た情報を基に腰痛の原因を予測し、治療方針を決めます。

また、ヒアリングで患者の腰痛に対するストレスを和らげます。

 

2）理学検査

視診によって、腰まわりの異常の有無を確認します。

また、患者の姿勢や歩き方などをチェックします。

さらに、腰の筋肉や骨を手で触れたり、叩いたりして患部の状態を検査します。

 

3）神経検査

身体に特定の動きや力、ショックを与え、その反応で神経の状態を診ます。

 


2．治療

診断後、結果に基づいた矯正やリハビリを行います。

 

1）調整

骨盤のズレや背骨の歪みをブロックや手技で修正し、神経への圧迫を治します。

 

2）電気療法

患部に低周波の電気を流すことで血流を改善し、痛みを和らげます。

 

 

自分で行うストレッチと筋トレ

一時的な腰痛であれば、以下のようなストレッチや筋トレによって自分で治すことが可能です。

1．ストレッチ：硬く凝った筋肉をほぐし、血流を改善します。

2．筋トレ：筋力を強化し、痛みを軽減させます。

 


1．ストレッチ

長時間のデスクワークや運転など、同じ姿勢で座り続けていると、

腰回りの筋力が疲労して硬くなり、血液の流れが悪化します。

そんな時は、ストレッチを行うと筋肉がほぐれることで血流が改善され、痛みが低減します。

 

1）背中のストレッチ

①椅子に背中を伸ばした状態で座り、背中を伸ばしたまま腰を折って両手で片方の足首をつかみます。

②その状態を５秒保ち、ゆっくりと元の姿勢に戻します。

③同じように腰を折り、もう一方の足首をつかみます。

④それを5回ずつ繰返します。

 

2）片ひざストレッチ

①床か畳の上で真っすぐ仰向けに寝ます。

②寝たまま片膝を胸まで引き上げ、両手で抱えます。

③その状態を５秒保ち、ゆっくりと元の姿勢に戻します。

④同じように、もう一方の膝を抱えます。

⑤それを5回ずつ繰返します。

 


2．筋トレ

筋トレによって腹筋や背筋を鍛えると、腰痛の症状が次第に軽減されてきます。

①仰向けに寝て、ひざだけ軽く立てます。両手は身体の横に伸ばして置きます。

②おへそを覗き込むように、背中をゆっくり起こします。

③腹筋に力を入れた状態のまま、５秒キープしてから元に戻します。

④それを10回繰り返します。