慢性腰痛について
「人は誰でも一生のうち一度は腰痛に悩まされる」と言われるように、
腰痛とは二足歩行をする私たちにとっては極めて多い疾患です。
ですからその原因も腰椎椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、椎間板症、脊柱管狭窄症、
骨粗髪症およびそれに伴う脊椎圧迫骨折あるいはぎっくり腰などの整形外科的疾患はもちろんのこと、
腎臓結石や尿管結石、腹部の良性や悪性腫瘍などを含めると実にさまざまです。
人の背骨は17~18歳頃に完成します。
それから20年程は現状維持でいったとしても40歳を過ぎる頃から少しずつ変形が現われ始めます。
しかし、脊柱(背骨)の変形や椎間板の変性が起こったとしてもすぐにそれが腰痛の原因となるわけではありません。
実は、診察しレントゲン検査やMRI検査さらに内科的疾患を疑って血液検査や尿検査などを行ってみても
上記のような整形外科的あるいは内科的病変によるものとはっきり診断できる症例は30%~40%ほどに過ぎないのです。
では残りの60~70%の人の痛みの原因は何なのでしょう。
それは、日常の不良姿勢・肥満による腰への負担の増大・運動不足からの腹筋の衰えといったことから
起こるものが多いのです。
こういった腰痛を「腰痛症」と言います。
ところで、ぎっくり腰のように安静に寝ていれば早晩治ってしまうものなど一月以内で治るものを
その原因を問わず急性腰痛といい三か月以上、
痛い日もあれば痛まない日もあるといった腰痛で坐骨神経痛のような下肢の神経症状のないものを慢性腰痛と言いますが、
この慢性腰痛も日常の不良姿勢・肥満による腰への負担増加・腹筋の衰えなどから起こってきます。
ですから、このような方は次の点に注意してください。
1. まず姿勢です。
壁を背にして立ってみてください。
かかと・お尻・肩甲骨部・後頭部が均等に壁に着くくらいが バランスの良い姿勢と言われています。
何回か壁に背を付けてこの感覚をつかんだら歩くときはこの姿勢を心掛けてください。
2.健康診断時のデータでBMIの数値が「25」を越えていませんか?
体重が増えると腰への負担は増加します。身長体重比を気にしてください。
3.腹筋の筋力は保たれていますか?次の6段階のテストをしてみてください。
一つ1点です。あなたは何点でしょう?
(1) 両手を体の脇に置きあお向けに寝てください。
(2) あお向けに寝たまま手を使わず、反動もつけずに起き上がることができますか?
手で太腿や床を触り支えとするのは反則です。
(3) 両手を胸の前に組み、そのまま反動をつけずに起き上がることができますか?
(4) 両手を頭の後ろに組んで、そのまま反動をつけずに起き上がることができますか?
(5) 手はそのまま、片膝をたてて反動をつけずに起き上がることができますか?
(6) 手はそのまま、両膝をたてて反動をつけずに起き上がることができますか?
(1) はどなたでもできると思います。
普通に元気で仕事をしておられる方でも腰痛予防には(3)くらいまではできて欲しいのですが、
(2) もうまくできないという方は、次の体操を一日、朝夕二回、毎日続けてください。
A. あお向けに寝て両膝を立てます。膝の角度は90度くらいにしてください。
B 両手を太腿の上に置いてください。頭をゆっくりと起こしへそを見るようにしてください。
そのまま息を吐きつつ両手は太腿の上を滑らせるように上げていきます。
もし途中までしか上がらなければ上がったその位置でも構いません。その位置で5秒数えてください。
数え終わったら息を吸いつつ急に力を抜くのではなくゆっくりと上半身を元に戻してください。
以上を一日、朝と夜各3~5回続けてください。
次は腸腰筋のストレッチです 。
あお向けに寝て両手で片側の膝を支えます。両手に力を入れて膝を胸に引きつけるようにします。
ゆっくり10秒ほど保持します、そして元に戻してください。左右、交互に3回くらい行います。
最後に大腿二頭筋のストレッチです。
あお向けに寝て両手で片側の膝を支えます。
両手で膝を抱え力を入れて膝を胸に引きつけるようにしながら膝を伸ばします。
両手に入れる力が強ければ強いほど膝は伸びにくくなりますので両手に込める力を加減してください。
これも片側3回、左右交互に行います。1回膝を伸ばす時間は10秒ほどです。
継続は力なりです。ゆっくりと毎日続けてください。
三重県で肩こり・腰痛・ぎっくり腰などの体の痛みにお悩みなら、伊勢すまいる整骨院にご相談下さい。
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